通巻 102 号 2026.11.07

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猫と犬の腎臓を守る、毎日の研究誌

架空の飼い主が犬猫と一緒に診療記録の書類を整理する説明用イラスト
生成した説明用イラストです。人物・犬猫・記録・施設は架空で、実在の診療記録や転院事例ではありません。

2026.11.07 第102号 動物病院への相談 4分

動物病院を変える時、診療記録はどう引き継ぐ?依頼前の確認リスト

診療記録を無理なく共有し、これまでの経過を新しい獣医師に伝えるための準備を紹介します。

まず新しい動物病院へ、記録の受け取り方法を聞く

転居や通院先の変更で動物病院を変える時は、初診予約の前後に、新しい病院へ「以前の診療記録を共有したい」と伝え、必要な書類や受け取り方法を確認します。病院から以前の病院へ照会するのか、飼い主が記録を受け取って持参するのか、画像資料はどの形式で受け付けるのかなど、手続きは施設によって異なります。

コーネル大学獣医学部附属病院の記録開示フォームでは、診療記録の共有先、検査結果、画像報告書、画像データ、記録を共有する目的として継続診療・転院などを指定できるようになっています。これは同院の手続き例であり、日本国内の病院に共通する制度や提出書類を示すものではありません。実際の方法は、以前の病院と新しい病院の両方へ確認してください。

日本獣医生命科学大学付属動物医療センターは、かかりつけの獣医師からの紹介による予約を基本としつつ、紹介状がない場合の相談フォームも案内しています。同センターの受診案内では、かかりつけ医からの検査結果や資料があれば持参するよう記載されています。これは同センター固有の受診手順で、すべての動物病院が同じ方法で記録を共有することを示すものではありません。

以前の病院へ伝えることを整理する

記録の取り寄せを依頼する時は、飼い主と犬猫の名前、新しい病院名と連絡先、受診予定日、共有を希望する期間や資料を準備します。病院の方針によっては、本人確認や書面での同意が必要なことがあります。新しい病院から指定された宛先や方法に合わせ、必要事項を確認しましょう。

共有を相談する資料の例は次のとおりです。

  • これまでの診療経過や処置の記録
  • 血液検査などの結果と検査日
  • レントゲン・超音波などの画像や報告書
  • 現在使用している薬の名前と量、使い始めた時期
  • ワクチン接種や予防に関する記録

すべての資料が必ず必要という意味ではありません。新しい病院に、今回の受診や継続診療に必要なものを尋ねてください。診療記録や検査結果をどの範囲まで渡せるか、書面での依頼が必要かは、以前の病院へ確認しましょう。

受診までに、自分でも経過を短くメモする

記録の送付に時間がかかる場合に備え、これまでの受診先、現在の薬やサプリメント、食事、最近気になった変化、次回の通院予定を手元にまとめます。薬の袋やラベル、検査結果の控えがあれば持参できるようにし、薬の変更や中断は自己判断で行わず、獣医師へ確認してください。

診療記録が新しい病院へ届いたか、初診前に確認すると行き違いを減らせます。記録の到着が間に合わない場合は、予約先へ状況を伝え、受診時に何を持参すればよいか聞きましょう。[子犬の初診前に整理する情報](/journal/puppy-first-vet-visit-prep/)や[犬猫の定期健診前の観察メモ](/journal/annual-wellness-exam-prep/)も、診察で暮らしの情報を共有する準備に使えます。

急な症状や治療中の薬がある場合

体調が急に悪化した時や、薬の継続・次回投与について判断に迷う時は、書類の移送を待たず、現在のかかりつけ医または受診予定の動物病院へ電話で相談してください。記録が未着であっても、犬猫の状態、薬の名前、最後に使った時刻など、手元で分かる情報を伝えます。薬を自己判断で中断・増減しないでください。

参考資料と限界

  • [コーネル大学獣医学部附属病院「記録開示フォーム」](https://www.vet.cornell.edu/sites/default/files/Medical%20Record%20Release.pdf)は、記録・検査結果・画像資料を継続診療や転院の目的で共有する同院の手順例です。
  • [日本獣医生命科学大学付属動物医療センター「受診の流れ(飼い主様)」](https://www.nvlu.ac.jp/amedical/medical-guidance/001-001.html/)は、紹介予約を基本とする受診手順と、紹介状がない場合の相談方法、かかりつけ医の検査結果・資料の持参案内を掲載しています。
  • Cornellの書式は米国の施設固有の参考例です。日本獣医生命科学大学付属動物医療センターの案内は同センターの紹介・受診手順です。日本国内の法的な権利・義務や、すべての動物病院に共通する記録開示・転送手順を示す資料ではありません。

獣医師へ相談する場面

持病の治療中、薬を継続中、検査結果待ち、次回受診の予定がある場合は、転院先を決めた時点で両方の病院へ連絡し、診療の引き継ぎ方法を確認してください。症状が急に悪化した場合は書類の到着を待たず、動物病院へ連絡します。

内部リンク

  • [子犬の初診前に整理する情報](/journal/puppy-first-vet-visit-prep/)
  • [犬猫の定期健診前の観察メモ](/journal/annual-wellness-exam-prep/)

この記事の根拠と執筆情報

執筆・発行
JIN活研究所
公開日
2026-11-07
更新日
2026-11-07

根拠・出典

読み方の補足:Cornellの記録開示フォームは米国施設固有の参考例として扱い、日本獣医生命科学大学付属動物医療センターの紹介予約・検査資料持参案内は同センターの受診手順として扱う。日本の法制度、全病院共通の開示義務・転送手順とは説明しない。

獣医師への相談

症状や飲水量・尿量・体重・食欲の急な変化、検査での指摘、投薬中、妊娠・授乳中、食事やサプリメントを変える場合は、開始・変更の前にかかりつけの獣医師へ相談してください。処方薬や療法食を自己判断で中断・変更しないでください。

関連ページ:子犬の初診前に整理する情報 ・ 犬猫の定期健診前の観察メモ

本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状がある場合や食事・投薬を変更する場合は、かかりつけの獣医師へご相談ください。

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