
ペットフードの袋で見るのは原材料だけではない 選ぶ前の確認点
パッケージの表より、裏面の栄養情報を一緒に見る。
原材料名や宣伝文句だけでは、食事全体を評価できない
袋の正面には「プレミアム」「自然派」など、選びたくなる言葉が並びます。WSAVAの栄養ツールは、原材料の一覧だけでは原材料の質や食事全体の栄養的な適切さまでは分からず、宣伝表現は栄養評価に役立たない場合があると説明しています。
まず確認したいのは、その製品が総合栄養食なのか、間食・補完食なのかという位置づけです。成長期、成犬・成猫、妊娠・授乳期など、どのライフステージを対象にしているかも見ます。表示制度や表記は国によって異なるため、読めない項目はメーカーや獣医師へ確認しましょう。
カロリーとメーカーへの質問も判断材料
給餌量の目安だけでは、実際に何キロカロリーを食べているか分かりにくいことがあります。WSAVAは、製品のカロリー情報、栄養設計を担当した人の資格、品質管理、問い合わせ先、公開された研究情報などを、メーカーに確認する項目として挙げています。
表示が見つからない時は、メーカーに問い合わせて情報をもらえるかを確かめる方法があります。これは特定ブランドを推薦するチェックリストではなく、製品の説明を比較するための質問例です。「WSAVAが認定した商品」という意味ではありません。
病気やサプリメントがある場合は個別相談
年齢、体型、運動量、持病、検査結果、食欲によって、必要な食事は変わります。療法食やサプリメントを使っている場合、フードを切り替える前にかかりつけの獣医師へ相談してください。処方食を自己判断で中断しないことも大切です。
商品を比較する時は、袋の写真、給餌量、間食やサプリメントの内容を持参すると相談しやすくなります。ひとつの原材料や宣伝文句だけで決めず、食事全体とその子の状態を合わせて考えましょう。
この記事の根拠と執筆情報
根拠・出典
- WSAVA Global Nutrition Guidelines — 栄養評価・フードラベル資料
- WSAVA Global Nutrition Committee — Selecting a Pet Food for Your Pet
読み方の補足:号日は2026年9月23日ですが、8号分を2026年9月25日にまとめて公開しました。WSAVA資料は国際的な評価の視点であり、日本国内の表示制度や個々の診療判断を置き換えるものではありません。
獣医師への相談
症状や飲水量・尿量・体重・食欲の急な変化、検査での指摘、投薬中、妊娠・授乳中、食事やサプリメントを変える場合は、開始・変更の前にかかりつけの獣医師へ相談してください。処方薬や療法食を自己判断で中断・変更しないでください。