
犬の「反省した顔」は罪悪感?研究で分かることと見守り方
表情を「反省」と決めつけず、犬の行動とその場の合図を一緒に見ましょう。
「反省した顔」に見えても、内面を表情だけで決めない
犬が目をそらす、体を低くするなどの様子を、人は「申し訳なさそう」と感じることがあります。しかし、見た目の印象だけで犬が何を理解しているか、どんな感情を抱いているかを断定することはできません。
14頭の犬と飼い主の合図を調べた研究
Horowitzの2009年の研究では、14頭の犬と飼い主を対象に、飼い主が犬の行動を把握している条件や、飼い主が犬を叱る場面などで、いわゆる「guilty look(罪悪感があるように見える行動)」がどう現れるかを調べました。報告では、犬が指示に従わなかったかどうかそのものより、飼い主が叱るなどの合図を出した場面で、そのような行動が多く観察されました。
この実験は、特定の課題と少数の犬を対象にしたものです。犬に罪悪感がある、またはないと決着をつける研究ではありません。飼い主の表情や声などの合図と犬の行動の関係を扱った結果を、全ての犬や家庭にそのまま当てはめることはできません。
叱る前に、何が起きたかを確かめる
犬の行動を考える時は、顔だけでなく、直前に何があったか、周囲の音や人の動き、体の向きや距離などを一緒に見ます。いたずらを見つけた後に強く叱るより、危険な物を片付け、次に同じことが起きにくい環境を整える方が、飼い主が具体的にできる対応です。
急に隠れる、触れられるのを嫌がる、食欲や動きが変わるなど、普段と違う状態が続く時は、性格や「反省」の問題と決めつけず、痛みや体調も含めて獣医師へ相談してください。行動上の困りごとが続く場合は、個別状況を見られる専門家への相談も検討できます。
まとめ
研究で観察された「反省した顔」は、飼い主の合図や場面と関係して現れることがありました。ただし、犬の内面を表情だけから断定することはできません。叱ることを急がず、直前の状況と犬の全身の様子を確かめましょう。
この記事の根拠と執筆情報
根拠・出典
読み方の補足:Horowitzの研究は14頭を対象にした特定課題で、飼い主の合図と「guilty look」と呼ばれる行動の関係を調べています。犬に罪悪感がある・ないを決着させるものではなく、全ての犬への一般化はできません。急な行動変化や体調の異変は獣医師へ相談する内容です。
獣医師への相談
症状や飲水量・尿量・体重・食欲の急な変化、検査での指摘、投薬中、妊娠・授乳中、食事やサプリメントを変える場合は、開始・変更の前にかかりつけの獣医師へ相談してください。処方薬や療法食を自己判断で中断・変更しないでください。
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