
猫の便秘かも?便の記録と受診時に伝えるポイント
トイレでの変化は、便・尿の両方を確認して獣医師へ伝える。
「便秘かも」と思ったら、いつもの便との違いを記録する
便の回数が少ない、硬く乾いた便が出る、排便に時間がかかる。こうした変化があっても、家庭で原因や診断を決めることはできません。Cornell University College of Veterinary Medicineは、猫の便秘を硬く乾いた便がまれに、または出にくくなる状態として説明しています。背景には複数の要因があり、原因が分からない場合もあります。
「何日出なければ便秘」と一律に決めず、普段の排便との違いを見て、気づいた変化を動物病院へ相談しましょう。
トイレ掃除の時に確認したいこと
- 最後に便を確認した時刻と、普段と比べた回数
- 便の硬さ・形・量。確認できる範囲で構いません
- トイレに入る回数、いきむ様子、鳴く・途中で出るなどの変化
- 食べた量、飲水、嘔吐、元気など、同時に起きた変化
- 最近のフード・薬の変更や、持病・検査について獣医師から受けた説明
便の写真やメモは、状態を説明する助けになります。ただし、記録を整えるために相談を遅らせないでください。複数頭で暮らしていて誰の排せつか分からない場合は、そのことも伝えます。
いきみが排便か排尿か分からない時は、尿も確認する
猫はトイレでいきむ姿だけでは、便秘と排尿の異常を見分けにくいことがあります。尿の塊がいつもどおりあるか、何度もトイレへ行っているのに尿が少ししか出ない・出ない様子がないかを確認しましょう。
Cornell University College of Veterinary Medicineは、尿道閉塞では少量または尿が出ないまま、排尿を何度も試みることがあり、これは直ちに獣医師の治療が必要な救急状態だと説明しています。便か尿か判断できない、尿が出ていない可能性がある時は、便秘だと決めつけず、すぐに動物病院へ連絡してください。
人の薬・下剤・浣腸や食事変更を自己判断で試さない
便秘の治療には薬や食事の調整などがありますが、原因や状態に応じて獣医師が判断するものです。Cornellの解説でも、家庭で浣腸を行うのは獣医師から適切な指導を受けた場合に限るとされています。人用の下剤や油、自己判断の浣腸、食物繊維やフードの追加はせず、まず相談しましょう。
便が硬い・出にくい状態が続く、嘔吐や食欲低下など別の変化もある、薬を飲んでいる場合は、早めに動物病院へ。この記事は診断や治療の代わりではありません。
この記事の根拠と執筆情報
根拠・出典
- Cornell University College of Veterinary Medicine — 猫の便秘(定義・要因・治療の概要、最終更新2021年)
- Cornell University College of Veterinary Medicine — 猫の下部尿路疾患と尿道閉塞の緊急性(最終更新2016年)
読み方の補足:Cornell Feline Health Centerの便秘解説(最終更新2021年)と下部尿路疾患解説(最終更新2016年)を参照しています。便秘の診断や受診まで待てる時間を示すものではなく、排便と排尿を区別できない時や尿が出ていない可能性がある時は、地域の動物病院へ直ちに相談してください。
獣医師への相談
症状や飲水量・尿量・体重・食欲の急な変化、検査での指摘、投薬中、妊娠・授乳中、食事やサプリメントを変える場合は、開始・変更の前にかかりつけの獣医師へ相談してください。処方薬や療法食を自己判断で中断・変更しないでください。